きれいな小川
2026年9月14日14:32
秋晴れの午後、ふと足が向いて街外れの小川沿いを歩いた。水面が午後の日差しを浴びて、まるで無数の小銭を散りばめたようにきらきらと輝いている。川底の黒い石や、そこを隠すようにゆらゆらと揺れる緑の藻が、どこか懐かしい風景を描き出していた。 ふと立ち止まると、せせらぎの音がやさしく耳をかすめ、日々の慌ただしさが嘘のように溶けていく。水面すれすれをトンボが軽やかに横切り、足元では小さな魚が群れをなしてすっと上流へ消えていった。 特別何があるわけでもない、ただ風と水音だけの時間。コンクリートの街に戻る前に、この静かな水辺で心の中の澱(おり)をすっかり洗い流せたような気がする。そんな、穏やかで満たされた一日だった。