都跡
2026年9月14日14:33
平城京の朱雀大路跡に立つと、足元の乾いた土の下に、かつてこの国の中枢だった巨大な都の息吹が眠っているのを感じる。秋風が遮るもののない広大な敷地を吹き抜け、復元された朱雀門の偉容が青空に高くそびえていた。 周囲を囲むのは、歴史のロマンを静かにたたえるのどかな田園風景と、往時を偲ばせる礎石の群れだ。かつては数万人の人々が行き交い、政治と文化の華が咲き誇ったこの場所も、今ではただ悠久の時間だけが穏やかに流れている。 夕暮れ時、茜色の空に朱雀門のシルエットがくっきりと浮かび上がる。栄枯盛衰の歴史を飲み込んだこの平城京跡に身を置くと、現代の喧騒が遠のき、千年前の風の音が聞こえてくるような気がした。